本記事では、『自己肯定感、持っていますか?』精神科医 水島広子著 についてレビューします。
「自己肯定感を高めよう!」
よく自己啓発書で書かれていることばですね。
でもどうやったら自己肯定感って高くなるの?
自己肯定感が低いってどういう状態?
さまざまな著者によってさまざまな定義や自己肯定感を高める方法論が語られます。
本書はそういう中の1冊。
精神科医でかつ対人関係療法の専門医の水島広子さんが書かれた自己肯定感についての考え方を見直す本になってます。良かったらみてみてください。新たな発見があるかも。
本書の内容をだいたい3行でまとめると
- 自己肯定感が低い人の特徴
- 自己肯定感を高めるには、他人をリスペクトしてみよう
- 自分をリスペクトする方法と他人との適切なつながり方
となります。わかったから本書を見せてという方は以下のリンクから購入ください
もう買うからいいよ、って方は以下から買っていただけると幸いです。
本の情報
著者の水島広子さんの本を読むのは初めてですが、文体が口語体に近く、大事なところが太字や枠で囲まれているので、読み飛ばしがなく内容がスッと心に入ってきました。
記事の想定読者層
- 年齢・・・問わず
- 性別・・・問わず
- 特徴・・・「自己肯定感が低い」と思っている人。または他人から言われたことがある人。
傷つきやすい、自分が嫌い、など自己評価が低い人。
こんな感じではないでしょうか。自分がドンピシャすぎて困ってたりします。
本書の内容
自己肯定感の低い人の言動の特徴
本書では、以下の6つを自己肯定感の低い人の特徴としてあらわしてます。
『自己肯定感、持っていますか? / 水島広子
- 「どうせわたしなんて」と思ってしまう。
- 頑張りすぎてしまう
- 他人に振り回されてしまう
- 他人と親しくなれない
- 他人に嫌われてしまう
- 他人の言動に腹がたつ
当てはまりすぎて怖いのですが・・・
わたし自身の自己肯定感のなさについては、自信があったので(笑)あるある〜と思って読んでました。
そもそも自己肯定感というワードが気になる時点で自己肯定感の低さを気にしている証拠だし・・・
それを克服しようとしていろいろチャレンジしている最中に本書に出会ったわけです。
それでは続きを見てみましょう。
【超重要!】他人を「リスペクト」してみよう
本書と他の自己啓発本の違いはまさにココです。
自己の話をしているはずなのに、他人のリスペクトについて結構なボリュームを割いて書かれているのですから。
【超重要!】本書におけるリスペクト(×:「尊敬」 ⚪︎:尊重)
リスペクト=「尊敬」と英訳する場合が多いですが本書でのリスペクトは、「尊重」「敬意」と評されるような 『無条件のリスペクト』と呼ばれるものです。社会一般では条件付きリスペクトが使われることが多いのでここを間違えると、以下の話が誤解だらけになってしまいます。
×:条件付きリスペクト
超簡単にいうと、「あの人は〇〇ができるから、尊敬できる」という表現が使われる場合。
逆にいうと、「『〇〇ができない』あの人は尊敬できない」となる。
⚪︎:無条件のリスペクト
”あの人が、「いま。ココに」「ただ頑張って生きている」”
そのことに自体に対してリスペクトを感じること
あの人はどんな人であれ、いろいろな生きていく上での条件下で生きてきてここまで生き延びてきた、そのことを尊重する、敬意を表す。
この気持ちが大事だと本書では伝えています。そのために大事なことはただ1つ
「評価を下さない」ということです。
大切なことは「他人に対して評価を下さない」ということ
リスペクトの原則5つ
他人をリスペクト(尊重)することが大事なのはわかりました。ではどうやって?
それを以下のように5つにまとめています。
『自己肯定感、持っていますか? / 水島広子
- おたがいの領域を守る・・・
- 「なるほど」の瞬間を積み重ねる
- 他人を変えようとするのはやめる
- リスペクトを示す話し方をする
- 自分が下した「評価」にとらわれない
それぞれについてポイントとして
- 他人について「決めつけ」をしない
- 「決めつけ」ないでしっかり話を聴く
- 人が変わるのにはタイミングがある。
- 伝えたいことがあるときの主語は「わたし」、決して「あなた」にしない
- 「評価する」ことは生きていく上で行うこともあるがそれはあくまで「現時点のわたし」が「一時的」に下した評価。永久的なものではないと覚えておく。
と伝えています。
自分をリスペクトするには?
最後はすごく簡単です。
前で書いた「他人をリスペクトする原則」をそのまま自分に当てはめればいいのです。
ではなんで他人について本書で先に書かれたか。
それは
「他人への認識を変える方が自己認識を変えるより簡単だから。」
その上でリスペクトするためのポイントをさらに5つ
- 自分自身の言動の優しさを感じながら、他人に接する
- 誰かに優しくすることで自分も元気になれる
- 「ダメだ」じゃなく「大変だったね」と自分に言う
- 「〜したい」で動く。「〜べき」で動かない。
- ここまで生き延びてきた自分を愛おしむ
書いてます。とても大事な考え方だと思います。特に”自分を愛おしむ”、”「〜したい」で動く”の2つはわたしの中にない考え方だったので取り入れていきたいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
このレビューがあなたやわたしが生きやすくなる助けになれば幸いです。
”他人との適切な「つながり」”については本書をぜひお手に取ってお読みください。
最後までお読みいただきありがとうございました。